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DIEU CHERIE

続!シャンプー選びの基本は、洗浄成分!!
高級アルコール編

4時限目では、現在、とても注目されている「アミノ酸系洗浄成分」についてお話ししました。今回は、アミノ酸系洗浄成分とは違った意味で注目されている「高級アルコール系洗浄成分」についてお話しします。
果たして、” 違った意味で注目されている” とはどういうことなのでしょう…?

*高級アルコール系の「高級」の言葉ですが、化学の専門用語としてアルコール(−OH)についているアルキル基(−R)の炭素(−C)数が6個以上 がつ
ながっているものを指す言葉(名称)であって、品質や金額のことを言っている
のではありません。

市販のシャンプーの大半が
高級アルコール系洗浄成分を使用?!

お手頃な値段で売られている市販のシャンプーの大半は、
「高級アルコール系の洗浄成分」が
            配合されています。
なぜそんなに高級アルコール系洗浄成分が
多用されているのでしょう…?
それは…
*泡立ちやすい
*原料が安価で大量生産に向いている


というのが大きな理由だと言えます。

価格競争の激しい市販のシャンプーにとっては、安価で泡立ちやすいなんてなんだかありがたい成分ですよね。
しかし、そこには大きな落とし穴が…!!

実は、高級アルコール系洗浄成分は、
  洗浄力が強く、生分解性が悪いのです。

つまり、毎日洗浄力が強いシャンプーで洗い続けると…
◎必要以上に皮脂をはぎとってしまい、潤いを保ちにくくなる。
◎パーマやカラー、矯正などを繰り返して傷んだ状態の髪が、
 さらにダメージを進行してしまう。
◎環境汚染の原因となる。
◎せっかくキレイに染めたのに長く持たない。

そして、生分解性が悪いということは…
◎環境汚染の原因となる
…など、あまり良くない影響を及ぼす可能性があるのです。




*ご参考までにもう少し説明すると、
アルキル基とは炭素が何個かがつながっているものを指す名称です。
たとえば、
・アルコールに炭素が1個つながったものがメチルアルコール(メタノール)
・アルコールに炭素が2個つながったものがエチルアルコール(エタノール)
・アルコールに炭素が3個つながったものがプロピルアルコール(プロパノー ル)
・アルコールに炭素が4個つながったものがブチルアルコール(ブタノール)
・アルコールに炭素が5個つながったものがペンチルアルコール(ペンタノール)ヘクサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール・・・・・・
こんな風に炭素数が増えることで名前が変わっていきますが、増えていく炭素の部分を統括してアルキル基と言います。